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最終更新日:2017.09.27 公開日:2017.09.27

大迫力の富士総合火力演習に行ってみた。

衝撃波がスゴイ!「10式戦車」は2010年に制式採用された最新の国産主力戦車。43トンという軽量なボディに1200馬力の水冷ディーゼルエンジンを搭載し、優れた機動性を発揮するという。先代の90式戦車が行進間射撃のみであるのに対し、10式はスラローム射撃も可能。無段階変速装置、新型自動装填装置、アクティブサスペンションなどの新技術を満載し、日本の戦闘車両として初めてC4I(指揮統制システム)に対応する。(写真提供:防衛省)

●今年の総火演 一般公募の倍率は29倍!

 陸上自衛隊富士総合火力演習(総火演)とは、陸上自衛隊による国内最大の実弾射撃演習のことで、毎年8月の終わりに東富士演習場(静岡県御殿場市など)で行われる。そして、数回の予行演習後に行われる本番の演習は公開で行われ、この日は一般公募で当選した約2万人が見学した。

 ちなみに、一般公募の人気は年々上昇し、今年はなんと29倍という倍率になったそうである。自然災害での自衛隊の活躍を知る機会が増えたことや、また『ガルパン』(ガールズ&パンツァー)に代表される「戦車アニメ」の人気によるところもありそうだ。筆者も総火演を初体験してきたので、その様子をお伝えしたい。

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いちばん驚いたのは?

●火を噴く戦車!の迫力に思わずのけぞる

 筆者も戦車の実弾射撃を見るのは今回が初体験。射撃前にはアナウンスが流れるので、耳を塞いでそれなりに心の準備はしたものの、それでも音がスゴイ。そして体で感じる「衝撃波」がスゴイ! 総火演の常連さんの中には、この「衝撃波」こそが醍醐味という人もいるのだが、衝撃波はここでしか経験できないものなので、たしかにそうかもしれない。

●今年初登場の水陸両用車「AAV7」

 この戦車よりも少し小さな車両は、今回の目玉で初登場となる「AAV7」(写真上)。基本は装甲兵員輸送車という米国製の陸上用車両だが、さらに水上も航行可能にした水陸両用装軌車両である。現在、試験用含めて合計58台が装備されているそうだ。

●戦車かと思えば、ちょっと違うぞの「16式機動戦闘車」(試作型)

 もう一つの目玉が、一見戦車だが、足下をよく見るとタイヤになっている16式機動戦闘車(写真上)。2016年に制式採用された純国産の最新車両で、重量が戦車の40トン前後に対して約26トンと軽く、機敏に行動できる機動力が特徴という。ちなみに、最高速度は時速100km以上。高速道路も走れる。同車は、全国の路上で目撃情報が聞かれるが、道路を走るクルマとしては超レアな存在であることはたしか。すれ違ったら、ある意味、超ラッキーかも。そして、迫力ある外見とは異なる機敏な走りにも驚くかもしれない。

2017年9月27日(雨輝・加藤久美子)

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