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最終更新日:2017.08.09 公開日:2017.08.09

AUTOMOBILE COUNCIL#1 貴重な歴史的名車が集結! トヨタ・日産・ホンダ編

日産「ダットサン 14型ロードスター」(1933年)。往年の名車の数々が集結。ダットサン 14型ロードスターのように戦前の車両も何台か展示された。

 2016年からスタートした海外のヒストリックカーや国産の旧車を題材とした展示・即売会『AUTOMOBILE COUNCIL(オートモビルカウンシル)』。第2回の今年は、8月4~6日に幕張メッセで開催された。

 今回参加した自動車メーカーは国内はトヨタ、日産、ホンダの三大メーカーに加え、マツダ、スバルも参加。そして海外メーカーもアウディとボルボが参加した。

 そして、海外メーカーの正規代理店や、クラシックカーのレストアなどを扱う専門店も多数出店。70年代のブーム時のスーパーカーもあれば、博物館級の戦前のクラシックカーや、かつてクルマ好きの若者たちに人気のあった国産の旧車など、さまざまな時代における国内外の名車たちが並び、大勢のファンを喜ばせていた。

 まずは、国内外の自動車メーカーが出展した、歴史的なクルマの数々をお届けしよう。第1弾は、トヨタ、日産、ホンダ編だ。

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トヨタはハイブリッド!

「プリウス誕生20年」がテーマだったトヨタブース

 「プリウス」も誕生して20年ということで、トヨタブースでは、初代と最新のPHVを展示。また、同社初のハイブリッド車ということで、ガスタービン・ハイブリッド仕様のスポーツ800を展示。さらに、レーシングシーンのハイブリッド車ということで、2016年のル・マン24時間で悪夢のあと5分で優勝を逃した「TS050 HYBRID」も展示された。

初代プリウス。最新モデルと比較すれば、随分と丸みを帯びた印象を受ける。

2016年のル・マン24時間レースで、残り5分でまさかのリタイヤとなったのは5号車で、こちらは2位を獲得した6号車(厳密にはその展示用モデル)。

1ページ目のトップ画像でも紹介した、ガスタービン・ハイブリッド仕様のスポーツ800。左上は、レース仕様(故・浮谷東次郎車レプリカ)だが通常のスポーツ800で、ハイブリッド車はボンネットに大きなエアインテークがあるのがわかる。

ガスタービンエンジン。左側の金属らしい色味をしたパーツがガスタービンで、右側の濃い青のパーツはエアクリーナー。

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戦前の車両も展示した日産

同社初の量産車などを展示した日産

 日産は1933(昭和8)年12月の「自動車製造株式会社」として設立したことが、直接的な企業としてのスタートで(それまでにもさまざまな経緯がある)、翌34年に現在と同じの「日産自動車株式会社」と改称。その翌35年に、当時の日本としてはこれまでにない大規模な年産1万台規模という本格的な量産に挑戦し、横浜の新工場で初めて量産したのが「ダットサン 14型ロードスター」だ。

 日産がテーマとしたのは、「時代の最先端デザイン」。ダットサン 14型ロードスターを筆頭に、後に吸収合併することになるプリンス自動車の「BLRA-3型スカイライン スポーツクーペ」(60年)、後のモデルが若者に非常に人気を博した「シルビア」の初代であるCSP311型、そして2017年北米国際自動車ショーで発表されたコンセプトカー「Vmotion 2.0」を展示した。

日産初の量産車であるダットサン 14型ロードスター。スタイリングを手がけたのは、工業デザイナー/エンジニアとして名を馳せた富谷龍一氏。直列4気筒722cc、15馬力のエンジンを搭載。全長2790×全幅×1190mm(全高はデータなし)。ホイールベース2005mm。車重は550kg。

プリンス時代の「スカイライン スポーツクーペ」。60年に発表され、その時代の日本車とは思えない洗練されたデザインは、デザイン先進国イタリアの著名デザイナーのジョバンニ・ミケロッティによるもの。プリンス スカイライン スポーツについてはこちらの記事もご覧いただきたい。

65(昭和40)年4月発売の初代シルビア。日本の2ドアスペシャリティクーペの草分けといわれる。セミハンドメイド仕上げのため、約3年間で550台の生産に留まった。当時の価格で120万円、現在の価値では約500万円。

17年のコンセプトカーである「Vmotion2.0」。

日産ブースには、普段は横浜のグローバル本社ギャラリーでしかお目にかかれないミス・フェアレディが説明を担当。

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ホンダはあのスーパーカーの歴史!

NSXの歴史を見られたホンダブース

 2代目「NSX」を2台展示し、1台は運転席乗車体験が行われていたホンダブース。「NSXの系譜」ということで、90年発売の初代「NSX」、そしてその改良型の2002年発売の「NSX-R」の2台も展示された。

初代NSX。90年発売。92年には、運動性能を向上させた「タイプR」が発売。95年にマイナーチェンジが行われオープントップモデル「タイプT」が追加され、続いて97年にもマイナーチェンジが行われて「タイプS」が新規設定。2001年のマイナーチェンジを経て、2002年にさらに運動性能をアップさせたNSX-Rが発売された。

NSX-R。それまでのNSXはヘッドライトがリトラクタブル型だったのに対し、NSX-Rではご覧のように大きく変更された。また、ボンネット上にエアの大きなアウトレットが設けられている点もわかりやすい変更点のひとつ。

2代目NSX。初代NSXは800万円強と、スーパーカーとしては価格が低めに抑えられていたが、2代目は2000万円オーバーとかなりスーパーカーらしい価格となった。

2代目NSXはハイブリッドカーで、モーター4輪駆動となっている。後輪は基本的に3.5LV6ツインターボのガソリンエンジンだが、モーターがターボラグを改称するような形でアシスト。前2輪はモーター駆動。

 AUTOMOBILE COUNCIL 自動車メーカー編その2は、今回メーカーの中では最も展示車両の多かったマツダと、スバル、そして海外からのアウディとボルボをお届けする。

2017年8月9日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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