これぞジムニー天国! スズキ初開催のジムニーミーティングに潜入。どんなイベントだった?
スズキは本格オフローダー「ジムニー」のユーザーイベントを初開催した。舞台は、ジムニーゆかりの地・湖西市だ。イベントには、なんと鈴木俊宏社長も登場! なぜこのイベントが実現したのか、そして会場ではどのような体験が待っていたのか。実は自身もジムニー好きのカメライター・ハッサン(高桑秀典)が、現地からレポートする。
この記事をシェア
スズキ公式のジムニーファンイベントが初開催。鈴木俊宏社長も参加!
日本を代表する小型本格クロカン「スズキ・ジムニー」の人気は衰え知らずで、一時期より納期は短縮されたものの、現在でも新車のウェイティング状態が続いている。
そのような活況を追い風に、2026年3月28日、スズキ公式のジムニーファンイベント「Jimny Day in 湖西市」が開催された。イベントには鈴木俊宏社長も来場し、初開催にもかかわらず、来場台数は約1000台、来場者数は約2000人にのぼる大規模なイベントとなった。
「Jimny Day in 湖西市」には、約1000台のジムニーと約2000人のファンが集結した
Jimny Dayの会場となったボートレース浜名湖 対岸駐車場と、ジムニーを生産している湖西工場※は、いずれも静岡県湖西市に位置するため、里帰りミーティング的な要素もあったといえる。
※5ドアモデルのジムニー ノマドはインドのマルチ・スズキ・インディア社で生産
全国各地から歴代ジムニーが集結したが、やはり最大勢力となったのは4代目の現行型。
会場では家族でイベントを楽しむ姿や、女性ドライバーが颯爽と乗り入れるオシャレなジムニーの姿も見られた。
駐車場に並んでいたジムニー
こうした現状について、鈴木俊宏社長は次のように語ってくれた。
「ジムニーは機能に特化して造ったクルマなので、昔は想像できなかったことですが、いまでは女性が2018年に登場した4代目ジムニーを“カワイイ”と言って購入してくれるようになりました。
ジムニー シエラだけでは奥さんの許可が出ず買えなかったお父さんも、ジムニー ノマドならOKとなり、ファミリー層も増えたのだと思います。
また、一般的にはジムニーは乗り心地が悪いと言われることもありますが、大きく改善されています。こだわりを持ってジムニーのようなクルマを造ることは大切だと思っています。
スズキはこれまで二輪のイベントが先行していましたが、4代目ジムニーによってオーナー層が広がったので、今回の開催につながりました」
左から、湖西市長 田内浩之氏、鈴木俊宏社長
Jimny Day会場はどんな様子だった?
四輪のイベントといえば、これまでは奥さんや子どもたちを置き去りにする内容が多かったが、女性ドライバーやファミリー層の増加により、近年はコンテンツも変化している。
今回のJimny Dayでも、サイ(ジムニーのアイコン)の置物作り、観葉植物の人工土への植え替え、アイロンプリントを楽しめるワークショップ、大型ラジコン(電動ミニジムニー)の操縦体験やジムニー シエラのキッズカー乗車体験ができるキッズコーナー、キッチンカーや飲食テントによるグルメ&ドリンクコーナー(湖西市の地元グルメも登場)などが用意された。
ラジコン操縦体験の様子
会場にはキャンバーセクション、モーグルセクション、ローラーセクションからなる特設コースも設置され、ジムニー ノマドによるオフロード走行同乗体験会(運転は専任ドライバーが担当/キッズは身長100cm以上で同乗可)もファミリー層に好評。
これらのコンテンツは、パパにとって格好の家族サービスとなったといえるだろう。
このほか、イベントオリジナルグッズの販売、集合記念撮影、JimJamアプリの紹介、湖西市のPR、じゃんけん大会(石井直己副社長が登壇)なども幅広い層に好評だった。
なかでも湖西市長・田内浩之氏が登壇した市の紹介では、市長自身がジムニーオーナーであることが明かされ、ジムニー シエラからジムニーへ乗り換える予定であること、さらにイベント当日に5MT仕様が納車されたという話題で、会場は大いに盛り上がった。
ジムニー ノマドによるオフロードを想定した走行体験会の様子
じゃんけん大会の様子
もちろん、熱心なジムニーオーナー向けのコンテンツも充実しており、ジムニー開発者トークショーやデザイナートークショー、車両展示などが展開された。
開発者トークショーでは、土木・建設・林業などの現場で活躍するプロの道具として誕生した初代ジムニーのコンセプトが紹介された。
悪路走破性を高めるラダーフレーム構造や、信頼性の高い前後リーフリジットサスペンションの採用までは比較的スムーズに決まったものの、その後「プロ」の定義をどうするかが大きな課題となったという興味深いエピソードも披露された。
デザイナートークショーでは、ハンターへの取材時に「鹿の目には赤や緑は見えにくく、青は見えやすい」と聞いたエピソードを披露。ジムニー専用カラーであるキネティックイエローは森の中で目立つ色、ジャングルグリーンは自然に溶け込む色として設計され、実際にカラーチップを森へ持ち込み最終決定したという開発秘話が紹介され、来場者の関心を集めた。
ジムニー開発陣によるトークショーの様子
車両展示では、トミカ55周年記念仕様のジムニーラッピングカー、ゲームソフト「モンスターハンターワイルズ」とのコラボ車両、ジムニー シエラのオプション装着車、さらに静岡県警機動隊レスキュー部隊で活躍する多目的災害対策車(ジムニー シエラ)などが展示されていた。
Jimny Dayは、「これは次の開催もあるな」と容易に想像できるほどの盛り上がりのなか閉幕。次回はさらなるパワーアップが期待される。ぜひまた訪れてみたいイベントであった。
静岡県警機動隊レスキュー部隊が保有する多目的災害対策車(ジムニー シエラ)
会場では、もちろん歴代ジムニーの姿も確認できた




