2022年01月18日 12:20 掲載

交通安全・防災 車体の向きから無理な進路変更を見破る!?|長山先生「危険予知」よもやま話 第7回


話・長山泰久(大阪大学名誉教授)

ドイツでは逆になる、交差点での優先権

長山先生:今回の問題は路肩からの発進にともなう進路変更による危険ですが、側方から合流してきた車が進路変更する危険もしばしば遭遇する場面です。

編集部:側方から合流してきた車の進路変更ですか? 具体的にはどのような状況でしょうか?

長山先生:高速道路やバイパス道路などにある、図のような状況です。

長山先生の「危険予知」よもやま話 第7回|優先本線車道|くるくら

編集部:図の場合、本線Aが優先道路であることが分かりますが、実際に走っていると、道路標示を見落としたり、微妙なケースもありそうですね。

長山先生:おっしゃるとおりで、図のような逆Y字路については教えられる機会がありませんし、地方の道路や都会でも市町村道などでは標示がなく、いずれが優先なのか示されていない道路もしばしば存在するので、困ることがあります。

編集部:一般的な十字路の交差点なら、幅員の広い道路を走る車が優先だったり、左側から来る車が優先だったりしますね。

長山先生:後者は"左方優先"と呼ばれるもので、ドイツにも同じ規則があります。ちなみに、ドイツの場合は右側通行なので、日本とは逆の"右方優先"になります。ドイツも日本も、道路標識や道路標示で優先権が決まっている場合は当然それに従うようになっていますが、ドイツ独自のものとして「畑道や林道から他の道路に出る場合、合流する道路を走行する車両を優先させる」という規則もありますね。

『JAFMate』誌 2015年4月号掲載の「危険予知」を元にした
「よもやま話」です


【長山泰久(大阪大学名誉教授)】
1960年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了後、旧西ドイツ・ハイデルブルグ大学に留学。追手門学院大学、大阪大学人間科学部教授を歴任。専門は交通心理学。91年より『JAF Mate』危険予知ページの監修を務める。

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