2022年01月18日 12:20 掲載

交通安全・防災 車体の向きから無理な進路変更を見破る!?|長山先生「危険予知」よもやま話 第7回


話・長山泰久(大阪大学名誉教授)

「車線変更」と「進路変更」に違いはある?

編集部:そういえば、長山先生は解説の際にたいてい「進路変更」とおっしゃりますが、世の中的には「車線変更」がよく使われている気がします。違いはあるのでしょうか?

長山先生:一般的には車線変更という言葉がよく使われておりますが、『交通の教則』や自動車学校の学科教本では「進路変更」という用語が用いられています。道路交通法における法律用語では、「進路を変更する」「進路を変える」と、縮めずに使うことが多いですね。一方、車線変更という用語は道路交通法及び交通の教則には用いられていません。

編集部:交通ルールなどで"車線変更禁止"とか、よく聞くような気がしますが、道交法では使われないのですね。

長山先生:そうです。自動車学校の教本の中では「不必要な車線変更の禁止」といった形で、車線変更は車両通行帯(車線やレーンともいう)との関連で用いられているようです。「不必要な車線変更の禁止」については、「車両通行帯をみだりに変えて通行すると、後続車の迷惑となり、ひいては事故の原因となりますから、同一の車両通行帯を通行しなければなりません。」と書かれています。これらの用いられ方から考えてみると、「進路変更」は目的を持って進行方向を変えることに関連して、車両通行帯がない道路や対向2車線道路、二つの車両通行帯道路(片側2車線以上の道路)のすべてにおいて用いられるのに対し、「車線変更」という場合には車両通行帯がある道路においてのみ用いられる用語であると言えます。

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