2019年11月01日 18:15 掲載

交通安全・防災 【JNCAP2019前期】4車種で最も衝突安全性能が高いのは?


神林 良輔

82.0点以上を獲得すると最高評価の「ファイブスター賞」が与えられる

 衝突安全性能は、100点満点で評価される。そして獲得した点数によって与えられる★(スター)の数が変わり、82.0点以上は最高評価の★が5つの「ファイブスター賞」となる。ただし、シートベルトの着用警報装置評価を除いた試験で、5段階評価のレベル4以上を獲得していないと、ファイブスター賞は得られない。詳細は以下の通りだ。

82.0点以上:★★★★★(ファイブスター賞)
72.5点以上82.0点未満:★★★★
63.0点以上72.5点未満:★★★
53.5点以上63.0点未満:★★
53.5点未満:★

第1位:インサイト(ホンダ)

合計:87.5点 ★★★★★

●歩行者保護:29.84点 ●乗員保護:55.17点 ●シートベルト:2.50点 ●感電保護性能適合

試験に用いられたグレード:EX

JNCAP2019において、乗員保護性能試験のオフセット前面衝突試験を受けているホンダ「インサイト」。

オフセット前面衝突試験を受けているホンダ「インサイト」。

 2018年12月14日に発売を開始した2モーター・ハイブリッドシステム搭載のミドルセダン「インサイト」(3代目)。同車は歩行者保護性能が今回の4車種中で最も評価され、それが1位獲得の原動力となった。高い歩行者保護性能を実現しているのが「ポップアップフード」だ。フロントバンパーに内蔵されたGセンサーが歩行者との衝突を検知すると、すぐさまアクチュエーターがボンネットを10cmほど持ち上げ、エンジンルームに空間を確保。歩行者が頭部を打ちつけた際に、衝撃を緩和する構造となっている。

ホンダ「インサイト」の衝突安全性能評価試験の様子。再生時間は2分19秒。

第2位:UX(レクサス)

合計:87.3点 ★★★★★

●歩行者保護:27.86点 ●乗員保護:56.95点 ●シートベルト:2.50点 ●感電保護性能適合

試験に用いられたグレード:250h F SPORT

JNCAP2019において、衝突安全性能評価試験のひとつである側面衝突試験を受けているレクサス「UX」。

側面衝突試験を受けているレクサス「UX」。センサー類を含めて車重は1635kgあるが、それでも車体が持ち上がっており、衝突エネルギーの大きさがわかる。

 2018年11月27日に発売となったレクサスの新型車「UX」は、都会派のコンパクト・クロスオーバーSUVだ。TNGA(Toyota New Global Architecture)コンセプトによる「GA-C」プラットフォームを採用。さらに、スポット溶接の欠点を克服したレーザースクリューウェルディング技術や構造用接着剤の使用部位を拡大し、ドア開口部には環状構造を採用することで、ボディの高剛性化を実現した。これらにより、乗員保護性能は4車中最高の56.95点を獲得し、合計得点では0.2点という僅差での2位となった。

レクサス「UX」の衝突安全性能評価試験の様子。再生時間は2分28秒。

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