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クルマ最終更新日:2018.09.27 公開日:2018.09.27

避難する際、持っていくのは 「お金」よりも「スマホ」?

 BIGLOBEが2018年8月末に実施した「災害に関する意識調査」から、今の世相を反映した興味深い結果が出た。この調査は、インターネット利用者のうち、スマホを所有する全国の20代~60代の男女1,000人を対象にアンケート形式で実施したもの。なお、それぞれの年代カテゴリは200人ずつ、性別カテゴリは100人ずつ抽出している。

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災害時に携帯電話を使う際には電池切れに注意。非常袋には予備バッテリーも忘れずに!

避難する際に持って行くものは「お金」よりも「携帯電話」?

 20代から60代の男女1,000人に「災害発生後、避難する際に持って行くもの」について質問したところ、2位の「お金・財布」(85.8%)を抑え、1位は「携帯電話(スマートフォンを含む)」(86.9%)という結果に。続いて「水」(62.0%)、「充電器」(56.1%)、「食料」(52.2%)となった。携帯電話と充電器が上位となったことで、避難時には情報収集や連絡手段の確保などが特に重視されていることが明らかになった。

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携帯電話・スマートフォンは、もはや非常時にもなくてはならないツール。

 確かに災害時において、安否確認が最も簡潔かつ確実にできるのは携帯電話であろう。同調査では、災害が起きた場合不安に思うことの1位が「知人の安否」という結果もあり、その確認手段となる携帯電話が、上位にランクインするのは納得の結果と言えるだろう。

被災時の情報収集は「テレビ」が1位。20代・30代はSNSも活用

 また、被災経験がある207人を対象に「被災時にどのような方法で情報収集をしたか」を質問したところ「テレビ」が58.9%で1位。続いて「ラジオ」(49.8%)、「インターネットニュース」(30.9%)となった。回答者を20代に限ると「SNS」(31.3%)が他の年代と比べて10ポイント以上、上回っていることがわかった。

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この結果を見ると、情報収集ツールとしてテレビ・ラジオが圧倒的に活用されていることがよくわかる。

 「テレビ」「ラジオ」に次いで「インターネットニュース」が3位にランクイン。続いて新聞やクチコミなどが続き「SNS」は7位に。東日本大震災の際にSNSをメインに情報収集をしていた筆者としては、思ったより下位であるという印象を持った。しかし、誰でも発信できるSNSの情報は、信頼性に乏しいのも事実。その弱点を考えると納得の結果なのかもしれない。

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ペットを「避難所に連れていく」と答えた人は何パーセント?

ペットを飼っている人の6割近くが「避難所に必ず一緒に連れていく」

 最後に、ペットを飼っている271人を対象に「被災時のペットの扱い」について取り上げる。調査の結果「必ず一緒に連れて避難したい」が56.8%で1位。「どうしたら良いのかわからない」(17.7%)、「避難所にはペットを連れて行かない」(14.4%)「ペットと一緒にいたいので自分も避難しない」(10.0%)と続いた。性年代別でみると、20代男性は「どうしたら良いのかわからない」が35.5%で1位に。40代女性は「ペットと一緒にいたいので自分も非難しない」が30.0%と、全体の10.0%を大幅に上回った。60代は「必ず一緒に連れて避難したい」と回答した人が他年代よりも高いことがわかった。

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「どうしたら良いのかわからない」が2位という結果に。このことからも「被災時のペットの扱い」が難しい問題であることがうかがえる。

 ペットを「避難所に必ず一緒に連れていく」と回答したのが6割というのは、少ないのではないかという気もしたが「連れて行かない」という選択肢を選んでいる人の中には、避難所の人たちに迷惑をかけないようにという考えがあるのかもしれない。今回の調査結果からは、そこまで読み解くことはできないが「どうしたら良いのかわからない」という回答が2位という結果からも、被災した際のペットの扱いが難しい問題であることが浮き彫りになる結果となった。ペットを飼っている人は、災害時にどうすべきかを一度考えておくべきかもしれない。

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