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クルマ最終更新日:2018.09.26 公開日:2018.09.26

古民家を改修した譲渡型保護猫カフェが10月にオープン!

 東京都・千代田区では、2000年から「飼い主のいない猫の去勢・不妊手術費助成事業」が行われている。そして2011年、全国に先駆けて「猫の殺処分ゼロ」を実現し、現在も継続中だ。この事業のボランティアグループが、今年から「一般財団法人ちよだニャンとなる会」となり、古民家を改修した譲渡型保護猫カフェを10月22日にオープンする運びとなった。

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2011年から猫の殺処分ゼロを継続している千代田区で「保護猫カフェ」という新しい試みがスタート!

猫の殺処分を減らしていくために

 「一般財団法人ちよだニャンとなる会」が、千代田区内で猫の殺処分を減らしていくために、最初に取り組んだのは、飼い主のいない猫の不妊去勢手術。その結果、2011年には全国に先駆けて「猫の殺処分ゼロ」を実現した。猫の頭数が増えるのを抑えつつ、猫と共生する地域づくりを推進。子猫や人に慣れた成猫を保護して譲渡する活動も行ってきた。

 だが近年になると、千代田区内ではビジネス街を中心に大規模再開発が進み、猫が生きられる場所が失われつつあるという。かつては猫の高齢化や病気、負傷なども地域で見守られてきたが、最近は「猫が道端で倒れている」などの相談も増えている。そうした事情から「一般財団法人ちよだニャンとなる会」は、子猫や人に慣れた成猫だけでなく、生存が危ぶまれる成猫もできるだけ保護し、譲渡する方向へと動きはじめている。近年は人に慣れていない成猫を保護することも多く、譲渡するにも譲渡会などの短時間での出会いでは、保護猫との縁が深まりづらいことが大きな問題となっていたそうだ。

譲渡型保護猫カフェ、ついに誕生。

 上記のような現状の中、実現に向けて動き出したのが譲渡型保護猫カフェの開設プロジェクト。保護猫カフェは、秋葉原の旧旅館「東館」の一部を改修して運営する運びとなったが、ここまでの経緯にも多くの難関があった。

 まず、都心ではなかなか条件に合致する物件がないこと。昭和27年に旅館「東館」として建てられた古民家がようやく見つかるも、建物の老朽化が進んでいるために改修工事が必要なことが判明した。土台と基礎から工事しなければならず、その上で猫と人がともに過ごしやすい空間も必須。土台からの基礎工事、そして設計に基づいた内装を実現するためにはまとまった資金が必要となった。そこで、改修費を集めるべくクラウドファンディングを実施。これが功を奏し、開始から30日で目標金額を達成、当初の予定通りオープンできる運びとなった。

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秋葉原の表通り1本入ったところに昭和の面影を残す旧旅館「東館」。現在、正面は改装済み。内装は工事中とのこと。

 「保護猫と触れ合える機会を作ることで、少しずつ保護猫への関心を高めたい」「気になった時に、何度でも同じ猫たちに会える環境を作っていきたい」そんなスタッフの想いが、譲渡型保護猫カフェの開設へと結びついた。現在、10月22日のオープンに向けて着々と準備が進められている。

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