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クルマ最終更新日:2018.05.25 公開日:2018.05.25

ドライバーの急変時に備えた自動ブレーキを観光バスに搭載。日野、商用車で世界初

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ドライバー異常時対応システムの非常ブレーキスイッチ(運転席付近)

 日野は5月21日、観光バスなどのドライバーが体調急変で運転できなくなった場合に備えて、車両を自動停止させるシステムを開発したと発表した。

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 このシステムは、運転席や客席(写真上:左右の最前列上部)に設置された非常用停止スイッチが押されると、車両が自動で制動を開始。徐々に速度を落とし停止する。車内では非常ブザーが鳴るとともに、スイッチに内蔵されたランプが点灯、赤色のフラッシャー(写真下)が点滅して緊急停止することを乗客に伝達するというものだ。

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 ドライバーの体調急変時は、車両がコントロールを失ったまま走行を続け反対車線へ飛び出したり、ガードレールに衝突したりといった危険性がある。日野では、この状態に陥った場合、一刻も早く車両を停止させることが、被害を最小限にとどめるのに有効だと考えた。このシステムでは、減速を開始すると同時に、自動でホーンを鳴らし、ストップランプとハザードランプを点滅させ、周囲の交通へ異常を知らせる。こうした動作は、国土交通省が策定した「ドライバー異常時対応システム」技術指針に準拠しているという(関連記事)。

 日野では、商用車では世界初となる、このシステムを標準装備した大型観光バス「日野セレガ」を今夏発売予定としている。

2018年5月25日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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