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クルマ最終更新日:2018.02.22 公開日:2018.02.22

スウェーデンの森に「鳥の巣」や「UFO」が出現!?自然体験コースも人気のデザインホテル

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 「Treehotel(ツリーホテル)」は、スウェーデンの深い森の中にある7つの奇抜なコテージからなるデザインホテルだ。忙しい日常を忘れてリセットしたい、森林や自然が好きでその中で暮らしてみたい。ツリーホテルは、そんな人たちの夢を叶える人気スポットとなっている。

冒頭の写真:コテージ『鳥の巣』は円柱の形をしている。(c) Treehotel

森に浮遊する不思議なデザインホテル

 首都ストックホルムから北へ飛行機で70分、北極圏に近いラップランド地方に「Harads(ハラッズ)」という村がある。その深い森の中に巨大な鳥の巣のようなコテージが木の上に建つ。そこからしばし歩くとUFOのような物体が木の間に浮遊しているのに遭遇する。

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「UFO」(c) Treehotel

 SF映画のセットではなく、これはツリーホテルのゲスト用コテージ。『鳥の巣(Bird’s Nest)』『キャビン(Cabin)』『ミラーキューブ(Mirrorcube)』『第七の部屋(The 7th Room)』『UFO』『トンボ(Dragonfly)』『ブルーコーン(Blue Cone)』の7つの建物は、名前のとおりどれも変わった形をしているが、「スノヘッタ」を筆頭とするスウェーデンの著名建築家の手によるものなのだ。

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世界的に有名な建築家スノヘッタが手がけた『第七の部屋』。建物は地上10mのところにある。(c) Treehotel photographer Johan Jansson

 共通するのは、どのコテージも木の上に建っていること。ある家は、木に固定され、ある建物は木が建物を貫通しているものもある。「子どもの頃に憧れた”木の上の家”に住む夢がかなう場所!」と感激して毎年バケーションにやってくるリピーターもいるそうだ。

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外観が鏡でできた『ミラーキューブ』。鏡が回りの景色を反射させ、存在感を消す効果がある。(c) Treehotel

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細長いコテージ『キャビン』からは、Lule渓谷のすばらしい景色が堪能できる。(c) Treehotel

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スタイリッシュな内装と自然と一体となる体験コース

 外観に劣らず、キャビンの内観も個性的である。地元の木を内装に使ったオーガニック調のもの、円柱の建物を利用したコージーなベッドルーム。部屋を貫通する木をインテリアに取り入れたロフトやミニマル・スタイルのデザインルームなどバラエティー豊かで、どのコテージに泊まるか迷うところだ。

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ハスの葉のような天井のランプが印象的な『キャビン』のベッドルーム。(c) Treehotel

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円すい型の『鳥の巣』のベッドルーム。(c) Treehotel

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『ミラーキューブ』のベッドルーム。キューブ式の天井高の空間を利用してロフトになっている。真ん中を貫く生きた木もインテリアの一部に組み込まれている。(c) Treehotel

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地元のナチュラル・ウッドを用いた『第7の部屋』のリビング。ベッドルーム2つを備えた大型のコテージだ。(c) Treehotel photographer Johan Jansson

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『第7の部屋』のバスルーム。(c) Treehotel photographer Johan Jansson

 ツリーホテルでは、スウェーデンの豊かな自然を体験するプログラムとして、乗馬、カヌー、ウォーターラフティング、森へのハイキング、オーロラ撮影会、(雪上や森での)サイクリング、ジップライン、エスキモー集落の見学、トナカイ見学、ツリーホテルの建築ガイドツアーなどが季節ごとに催されている。また施設内には、スウェーデンに行ったら欠かせないサウナや地元の素材を取り入れたグルメシェフが腕をふるうレストランもあり、好評のようだ。
 ホテルまでの行き方は、ストックホルム空港から最寄りのルレオ空港(Luleå Airport)まで約70分。予約時に空港からの迎えをオーダーすることができる。詳細は以下、ホテルのHPにて。緑豊かな夏と、雪深い冬、季節によって滞在がまったく違うものになるのも興味深い。こんな森の息吹が感じられる旅も一度はしてみたいものである。

2018年2月22日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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