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クルマ最終更新日:2018.02.09 公開日:2018.02.09

脳が直接運転する?運転支援技術はここまできた

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 日産は、1月9日~12日まで米ラスベガスで開催されたコンシューマーエレクトロニクスショー(通称CES)に、脳波測定による運転支援技術を出展した。冒頭の写真は、今年のCESに出展された、脳波を測定する運転シミュレーターのデモンストレーションだ。

 この技術は同社がCM等で盛んに喧伝している「ニッサン インテリジェント モビリティ」の一環として位置づけられている。

 将来の自動運転社会では、人間は車をコントロールしないと思われている。一方で、同社はこの技術をその反対と捉えており、ドライバーの脳波を活用してドライビングをさらにエキサイティングで楽しいものにするための技術としている。

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脳波測定技術は、運転支援だけでなく快適な車内環境づくりに応用するなど幅広い活用が期待される。

 この技術は、ドライバーがステアリングを回したりペダルを踏んだりしたときの脳波をシステムがいち早く検出。実際の運転操作が始まる前に、システムが車のコントロールを開始する。これによって、ドライバーの反応遅れをカバーして思い通りの運転ができるようにサポートするというものだ。

 また、車の自動運転時に脳波からドライバーの違和感を検出して、自然な制御の自動運転にカスタマイズすることも可能になるという。

 現在は脳波を検出するために、脳波計測用の専用ヘッドセットの装着が必要だが、こうした装具なしでかつ安全に車のコントロールができるのであれば、きわめて実用性の高い技術になる可能性を秘めている。

2018年2月9日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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