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ライフスタイル最終更新日:2017.12.11 公開日:2017.12.11

最終回 運転で溜まったイライラを解消!

運転中はずっと集中しているので、体も心も疲労します。また、時には周囲の車の乱暴な運転を目の当たりにしたりして、イラッとすることもあるでしょう。知らず知らずのうちに溜まってしまうイライラは、安全運転を妨げる危険要素です。
そこで今回は、いつの間にか溜まってしまったイライラを解消するエクササイズをご紹介します。日常生活での疲れ解消にも役立つエクササイズなので、時間があるときに、定期的に行ってみてください。

エクササイズ1
広背筋(こうはいきん)をほぐそう

イライラすると、肩や胸のまわりなど、上半身が緊張しがちです。なかでもとくにほぐしたいのが、腰から背中、脇の下、胸の前へとつながる筋肉、広背筋です。
シートに坐骨でしっかりと座り、右ひじを前のシートの背に乗せます。背中をなるべく真っすぐに保ちながら、右ひじを少し内側に向けて、じわじわと体重をかけていきます。

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伸ばしたい場所は、下写真の左手の場所、脇の下あたり。ここを意識して約30秒キープしたら、反対側も同じように行います。
車内に座っている姿勢は背中が丸まりやすく、肩が前に入りやすくなっています。広背筋は、正しい姿勢を作るためにも、また、腰にも影響する筋肉。この広背筋ほぐしは、腰痛予防にもつながります。

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→次ページ:首をほぐしてストレス解消

エクササイズ2
首をほぐしてストレス解消

首のまわりも、知らず知らずのうちにグッと余計な力が入りやすい場所。首まわりが硬くなっていると、呼吸の入りも浅くなります。そこで定期的に行いたいのが首回しです。
スタートポジションは、写真のように両手をクロスさせて両肩に置きます。こうすることで、肩の筋肉は伸びずに、首の側面の筋肉、斜角筋(しゃかくきん)を重点的に伸ばすことができます。

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息を吸いながら、首を前から右へ回し、後ろへ。息を吐きながら、後ろから前へ戻ります。3回行ったら、左回しも同様に行います。なるべく大きく回るように、ゆっくりと回しましょう。

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→次ページ:片鼻呼吸法

エクササイズ3
片鼻呼吸法

鼻は呼吸をするとき、片方ずつ行っています。これは、鼻の奥にある鼻甲介(びこうかい)と呼ばれる部分の仕組みによって、無意識のうちに、左右の鼻は片方ずつ呼吸を行い、およそ2~3時間のサイクルで、右と左の鼻は交替しています。
多くの酸素を必要とするときは両方の鼻で呼吸をしている場合もありますが、基本は片方ずつ。この仕組みを踏まえたうえで、意図的に呼吸のバランスを整えるために行うのが、片鼻呼吸法です。
イライラが高まっているときは、活発なときに働く交感神経が高まっている状態。意識的に片鼻呼吸を行い、リラックスするときに働く副交感神経を高めましょう。
やり方は、写真のように、左手の人差し指と中指を曲げます。

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次に、左手の親指で左の鼻を塞ぎ、右の鼻から息を吸います。吸いきったら左手の薬指と小指で右の鼻を塞ぎ、親指を離して左の鼻からゆっくりと息を吐きます。

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吐ききったら、左の鼻で息を吸い、吸いきったら親指で左の鼻を塞ぎ、右の鼻から息を吐きます。これをゆっくりとていねいに5、6回繰り返します。
片鼻呼吸法は、自律神経を整える効果や、イライラを鎮めてリラックスする効果があると言われています。ぜひドライブの休憩時や普段の生活で気分転換したいときなどに、取り入れてみてください。

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指導:大久保圭祐(おおくぼ けいすけ)

パーソナルトレーナー。
中央大学卒業。同大学キックボクシング部に在籍し、主将として活躍。在学中、プロライセンスを取得し本場タイのムエタイジムに留学。卒業後は様々なフィットネスクラブの専属パーソナルトレーナーを経験し、フリーランスとして独立。ボディワークの”Rolfing®”に興味を持ち、渡米してRolf Instituteを卒業。筋膜メソッド+パーソナル技法で女性の身体を美しく整えるケイスケ式メソッドを綴った初の著書『筋膜ボディセラピー』(三栄書房)好評発売中。大久保圭祐先生のWEBサイト http://www.keisuke-o.net/

撮影=石橋道尚 企画・編集=鈴木珠美(オフィスタマ)

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