2022年05月12日 17:10 掲載

クルマ レクサスのEV「RZ」とマツダのPHEV「CX-60」。2種の試作SUVに乗ってみた!


文=小川フミオ

FRのマツダ車は走りも上々!

マツダ CX-60|Mazda CX-60

ロードスターと同じエンジン縦置き方式×後輪駆動ベースのレイアウトを採用するCX-60。人馬一体の楽しいドライブ体験をドライバーに提供する、とマツダは説明する。

 もう1台は、22年4月7日に発表された「CX-60」のプロトタイプ。車体寸法は、全長4740mm、全幅1890mm、全高1685mmで、ホイールベースは2870mm。ちなみにCX-5は、全長4575mmで、ホイールベースは2700mmなので、CX-60のほうがひと回り大きい。私が九州のテストコースで乗ったプロトタイプは、黒いフィルムが全体に貼られた仕様だったため、サイズ感がつかみにくかったが、室内にはたしかに空間的余裕があった。

 このクルマが話題になっているのは、新開発のエンジンゆえ。目玉は3.3リッターの直列6気筒ディーゼルエンジンだ。これにマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を組み合わせた仕様もある。そのほか、2.5リッター4気筒ガソリンエンジンと、同エンジンに充電式のプラグインハイブリッドシステム(PHEV)を搭載した仕様もあり、エンジン構成だけでなんと4タイプもあるのだ。

 試乗したプロトタイプは、日本市場でのフラッグシップになる6気筒ディーゼルMHEV。それと、2.5リッターの4気筒ガソリンPHEVだ。どちらも、軽くアクセルペダルを踏んでいるだけで、力がたっぷりと感じられ、気持ちよく走れる。ただし、回せば回すほど気分がいい、という感じとは違う。

「スポーティさを追求して(ドイツメーカーの直列6気筒エンジンのように)エンジンの性格を作り込んでいくと、燃費に影響が出てしまいます。それを念頭にシリンダーヘッドを設計したり、新設計のオートマチック変速機を組み合わせたりしています。排気量を(よくある3リッターでなく)3.3リッターにしたのも、あまりアクセルペダルを踏み込まなくても力強い加速が得られるから。つまり、燃費のためです」

 マツダにおいてパワートレイン開発の総指揮を担当する廣瀬一郎専務執行役員はそう語ってくれた。

マツダ CX-60|Mazda CX-60

2.5リッターの4気筒ガソリンPHEVモデルは、電力だけで60kmまで走行が可能だ。

 数周、自分のペースで走ってみたところ、エンジンに加えて私が感心したのが乗り心地だ。まったくいやな上下動がない。いってみれば、ビシッとしている。上質というか高級というか、乗り心地がとてもいい。

 これもじつはマツダのエンジニアの自慢。足まわりの設計にも「キネティックポスチャーコントロール」と呼ばれる、新サスペンションシステムが採用されているのだ。車体が上下に揺れるピッチングを起こさないよう、後輪に微小に制動をかけ、車体の浮き上がりを抑えてくれるという。

 テストコースでは、プロトタイプゆえ、車体はまだ黒いフィルムで覆われていた。それが剥がされるのがいつになるか、私にはわからない。いずれにしても、長距離ドライブとか、箱根のような観光地とかに乗っていってみたい。この段階でも、そう期待させる内容だった。

マツダ CX-60|Mazda CX-60

日本での販売開始は今年初秋を予定している。

写真提供=レクサス・インターナショナル
写真提供=マツダ

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