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クルマ最終更新日:2022.04.10 公開日:2022.04.10

【朗報】東京湾アクアラインの料金割引継続!2025年まで普通車は800円のまま

3月31日で期限となっていた東京湾アクアラインの通行料金割引が、2025年3月31日まで継続となった。対象車両は従来通りETC及びETC2.0を搭載した全車種で、浮島IC~木更津金田ICまでが対象区間。普通車800円等、条件も従来通り。

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2000円以上の割引が、今後も継続に

海ほたるPAから見える東京湾アクアライン

海ほたるPAから見える東京湾アクアライン © Marimo – stock.adobe.com

 東京湾アクアラインは、神奈川県川崎市から東京湾を横断して千葉県木更津市へと至る、長大な海上橋と海底トンネルを主とした高速道路である。1997年に開通、それまで神奈川県の京浜地区と千葉県の房総地区を移動するには東京湾沿いをほぼ半周する必要があったが、東京湾をまたいで直結した。走行距離にして約60km、移動時間は約45分も短縮されたという。一方で、高額な建設費の償還等で通行料金が高く、ユーザーからは不満の声が聞こえていた。

東京湾アクアラインの位置図など概要

東京湾アクアラインの位置図など概要 出典=国土交通省

 開通当初の通行料金は普通車で4000円。この価格があまりに高すぎたのか利用が進まず、2000年に3000円へ料金引き下げを行った。さらにETC車は、2002年に3000円から2320円へ、2009年からは社会実験として800円への引き下げを実施した。

 この800円への引き下げは効果が大きく、引き下げ後の交通量は約2.1倍に増加。千葉県内の観光地への来場者数も、2018年~2020年の間に、鋸山ロープウェイ(千葉県富津市)で約1.2倍、東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)で約2倍となった。

東京湾アクアライン通行料金引き下げ前後の交通量と千葉県内観光入込数の比較

東京湾アクアライン通行料金引き下げ前後の交通量と千葉県内観光入込数の比較 出典=千葉県、NEXCO東日本

 千葉県によると、当該料金割引による首都圏全体における観光消費や企業の設備投資などによる経済波及効果は、20144月~20169月までの2年半で約1155億円にのぼったという。

 当初の予定では、800円で走れるのは今年の331日までであった。しかし、330日に国交省と千葉県、NEXCO東日本が、当該割引をさらに3年先の2025331日まで継続すると発表。引き続き、本来の料金から大幅に引き下げた価格で利用できることになった。

 理由は、交通量増加や経済波及などに大きな効果を生んだ実績を踏まえて、さらなる高速道路ネットワークの有効活用や、首都圏における地域経済の活性化を図るためという。

【東京湾アクアラインの通行料金割引 概要】

対象車両:ETC及びETC2.0を搭載した全車種(軽自動車、普通車、中型車、大型車、特大車)

対象道路:東京湾アクアライン・浮島IC~木更津金田IC

割引継続期間:202241日(金)~2025331日(月)

割引通行料金(ETC車):軽自動車 640円、普通車 800円、中型車 960円、大型車 1320円、特大車 2200

 継続期間においては、国交省と千葉県の予算状況等によって見直される可能性もあるとのこと。国交省道路局高速道路課によると、2025年以降の通行料金については、今後3年間の状況を踏まえて千葉県と協議の上調整していく予定だという。

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