2021年08月12日 12:00 掲載

ライフスタイル イタリアでクラシックカーイベントが開催! 欧米がコロナ禍でも自動車イベントを再開する理由とは?


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文・写真=越湖信一
写真=@degler_studio、Virgiliu Andone

日本車の参加も増えている!?

 さて、授賞式の結果をお伝えしよう。「A Matter of Styleクラス」ではロプレスト・コレクションのランチア・アストゥラ・カブリオレ・ピニンファリーナが受賞。「La Dolce Vitaクラス」では、オランダから1000マイル以上を旅してやって来たランチア アウレリア B24S コンバーチブルが選ばれた。

 近年のモデルを対象とした「Forever Youngクラス」ではフェラーリ208 GTB ターボが受賞。「ASIトロフィー」はフィアット1100TVが、そして「Spirit of FIVA賞」はメルセデス300SLロードスターが受賞した。また、「ジウジアーロ賞」はASA 1000 GTクーペが獲得した。

"ビーチカー"のカテゴリー、「Sex On The Beachクラス」はデューンバギーマイヤーズ・マンクスが受賞。「Rally Queenクラス」はランチア037グループBが選ばれた。しかし、サンレモ・ラリーでは有名なカルロ・ファルコーネ氏のスバルWRCも、大いに注目された。こういった世界的なコンクール・デレガンスにおいて日本車の参加が見られるようになってきたのは素晴らしいことだ。

 また新設されたレストモッド部門「Back to the futureクラス」では、ラポ・エルカーン氏率いるGarage Italiaが製作したダットサン240Zも見られたが、総合的な仕上がりからフェラーリ308GTSをベースとしたマッジョーレ308Mが選出された。

 そして、総合優勝にはニコリス・ミュージアムのフィアット1100スポーツ・バルケッタMMが輝いた。私は今回、ミッレミリア・オーガニゼーションより「Spirit of 1000 Miglia賞」の選考を委任されていたのだが、同賞においてもミッレミリア参加のヒストリーも持つこの個体を文句なく選んだ。

「A Matter of Styleクラス」で優勝したロプレスト・コレクションのランチア・アストゥラ・カブリオレ・ピニンファリーナ

A Matter of Styleクラス」で優勝したロプレスト・コレクションのランチア・アストゥラ・カブリオレ・ピニンファリーナ

メルセデス300SLロードスターは「Spirit of FIVA賞」を獲得

メルセデス300SLロードスターは「Spirit of FIVA賞」を獲得

「Sex On The Beachクラス」優勝車のデューンバギーマイヤーズ・マンクス

Sex On The Beachクラス」優勝車のデューンバギーマイヤーズ・マンクス

「Rally Queenクラス」で優勝を飾ったランチア 037 グループB

Rally Queenクラス」で優勝を飾ったランチア 037 グループB

「Rally Queenクラス」にエントリーしたスバルWRC。惜しくも優勝は逃したが、イベントでは大きな注目を集めた

Rally Queenクラス」にエントリーしたスバルWRC。惜しくも優勝は逃したが、イベントでは大きな注目を集めた

新設されたレストモッド部門「Back to the futureクラス」は、フェラーリ308GTSをベースとしたマッジョーレ308Mが優勝した

新設されたレストモッド部門「Back to the futureクラス」では、フェラーリ308GTSをベースとしたマッジョーレ308Mが優勝した

欧米で根強い人気を誇るダットサン240Z。こちらはラポ・エルカーン氏率いるGarage Italiaが製作したレストモッド

欧米で根強い人気を誇るダットサン240Z。こちらはラポ・エルカーン氏率いるGarage Italiaが製作したレストモッド

総合優勝に輝いたニコリス・ミュージアム所有のフィアット1100スポーツ・バルケッタMM

総合優勝に輝いたニコリス・ミュージアム所有のフィアット1100スポーツ・バルケッタMM

審査員の面々と総合優勝を飾ったニコリス嬢(中央)。左端は越湖氏本人(筆者)

審査員の面々と総合優勝を飾ったニコリス嬢(中央)。左端は越湖氏本人(筆者)

クルマ趣味の高齢化という課題にどう挑む?

 ジウジアーロ親子はポルトクァトゥ・クラシックのアイコンとも言える存在であるが、今年は息子ファブリツィオ・ジウジアーロ氏のアニバーサリー・イヤーだ。彼がイタルデザインにおいて、自動車開発のディレクションを手がけて30周年を迎えたのだ。

 その30年前に彼がはじめてゼロから完成させたコンセプトカーがBMW NAZCA M12であり、これも彼の手による最新EV、GFG STYLE Kangarooと共にポルトクァトゥ・クラシックに登場した。父ジョルジェットと共に、アズテックやマセラティ3200GTなどの開発に関わってきた彼にとって、このBMW NAZCAは思い出深いモデルであり、この週末もサルディニアのワインディングを軽快なスピードでかっ飛ばしていた。

「今回のイベントのテーマは、若い世代にクラシックカーを楽しむきっかけを見つけてもらうということ」と主催のベルトレロ親子は語る。クルマ趣味を持つ人々の高齢化が話題となって久しいこの頃であるが、このように自ら行動を起こす者は多くない。素晴らしいテーマ設定であり、その志は広く理解され、多くの若い世代の参加者がポルトクァトゥ・クラシックに集まったのだ。何をおいてもコロナ禍が収まり、より安全にイベントが頼める時がくることを祈るばかりである。

ファブリツィオ・ジウジアーロ氏は、今年、自動車開発のディレクションを手がけて30周年を迎えた

ファブリツィオ・ジウジアーロ氏は、今年、自動車開発のディレクションを手がけて30周年を迎えた

ファブリツィオ・ジウジアーロ氏が手掛けたコンセプトカー、BMW NAZCA M12ファブリツィオ・ジウジアーロ氏が手掛けたコンセプトカー、BMW NAZCA M12

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