2020年05月08日 02:00 掲載

ライフスタイル 全国の都道府県道1号はどんな道路? 東日本編(北海道・東北・関東・甲信越)


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神林 良輔

北海道の道道1号

【北海道】小樽定山渓線
さっぽろ湖周辺などが風光明媚

読み方:おたるじょうざんけいせん
起点所在地:
小樽市新光(おたるししんこう)
起点交差点名:
朝里川温泉入口(あさりがわおんせんいりぐち)
終点所在地:札幌市南区
終点交差点名:定山渓温泉東3(じょうざんけいおんせんひがし3)
総延長:37.9km

 石狩湾に面した小樽市から、札幌市南区の温泉地である定山渓までをつなぐ、山間部を抜ける道道だ。道中には朝里川温泉、札幌国際スキー場、ダム湖のさっぽろ湖などがある。街中を離れると自然の中を走れ、さっぽろ湖の周辺などでは特に見晴らしがよく、風光明媚という言葉が似合う。その景観のよさから、小樽定山渓線は「定山渓レイクライン」などの愛称もつけられている。道中の朝里峠で冬期の夜間通行止めが実施される。2020年は4月20日に解除された。

東北地方の県道1号6路線

【青森県】八戸階上線
太平洋岸を走る眺めのよさが魅力

読み方:はちのへはしかみせん
起点所在地:
八戸市柏崎
起点交差点名:塩町
終点所在地
 本線:三戸郡階上町大字道仏字鹿糠(さんのへぐんはしかみちょうおおあざどうぶつあざしかぬか)
 支線(北側):八戸市大字鮫町字鮫(さめまちあざさめ)
 支線(南側):三戸郡階上町大字道仏字榊山(さかきやま)
終点交差点名
 本線:なし(国道45号との交差点)
 支線(北側):なし(蕪島海浜公園前)
 支線(南側):なし(JR八戸線階上駅前)
総延長:25.3km

 八戸市で最も太平洋側を走る県道で、本線には「うみねこライン」の愛称がつけられている。砂浜や海に手が届きそうなほど沿岸を通る区間もあり、眺望の素晴らしい点が特徴だ。支線が2本ほどあり、総延長25.3kmはそれらも含めた距離である。支線のひとつは北側にあり、八戸港の近辺で分岐し、海水浴場の蕪島海浜公園へ向かうルート。もうひとつは南側で、海沿いから離れて国道45号に向かう途中で分岐し、JR八戸線・階上駅方面へ向かっている。

【岩手県】盛岡横手線
岩手と秋田の両県にまたがる県道

読み方:もりおかよこてせん
起点所在地:盛岡市内丸(うちまる)
起点交差点名:裁判所前
終点所在地:和賀郡西和賀町(わがぐんにしわがまち)
終点交差点名:なし(秋田県との県境)
延長(岩手県内):80.3km
総延長(岩手・秋田):97.5km

 盛岡横手線はふたつの県にまたがる県道で、岩手県盛岡市から秋田県横手市までをつなぐ。盛岡横手線のように県をまたがる場合は、路線番号・路線名を統一する決まりとなっており、どちらの県でも1号盛岡横手線だ。岩手県内の区間では、ふたつの国道と重複し、標識などは国道が優先されるため、その間は形式上の存在となる。その区間のひとつが、国道46号と重複する盛岡市内の西バイパス北口交差点から岩手県雫石町の雫石バイパス東口まで。そしてもうひとつの区間が、岩手県和賀郡西和賀町の川尻橋交差点から秋田県との県境までだ。総延長は、両県合計すると97.5kmとなり、東日本で最も長い都道府県道1号である。

【秋田県】盛岡横手線
国道107号に隠れた幻の路線

読み方:もりおかよこてせん
起点所在地:
横手市山内黒沢(さんないくろさわ)
起点交差点名:なし(岩手県との県境)
終点所在地:横手市安田
終点交差点名:横手市安田
延長(秋田県内):17.2km
総延長(岩手・秋田):97.5km

 岩手県盛岡市から秋田県横手市まで2県にまたがる盛岡横手線。その秋田県内の区間17.2kmは、実は姿の見えない"幻の県道1号"ともいうべき道路となっている。その理由は、全線が国道107号と重複しているからだ。途中で盛岡横手線が国道107号と重複しない区間はなく、道路標識も存在しないが、形式上は存在するのが秋田県道1号盛岡横手線である。

【宮城県】古川佐沼線
途中で南北2ルートに分岐して再合流

読み方:ふるかわさぬません
起点所在地:
大崎市古川稲葉(ふるかわいなば)
起点交差点名:城西(しろにし)
終点所在地:登米市迫町(とめしはさまちょう)
終点交差点名:なし(国道346号との交差点)
総延長:45.7km

 宮城県内の北西部に位置し、秋田県や山形県と接する大崎市と、その東に位置する登米市の間をつなぐ県道が古川佐沼線だ。同路線は、国道4号と接続する米沢市古川稲葉の城西交差点が起点となる。途中、大崎市古川荒谷(ふるかわあらや)から栗原市高清水豊田(くりはらしたかしみずとよた)までは国道4号との重複区間だ。国道4号と分かれた後、東北本線・瀬峰駅(せみねえき)近辺で南北の2ルートに分かれ、北側は天然湖である長沼(ながぬま)の脇をかすめていく。南側は、田園地帯が広がる開けた景観のコースだ。南北のルートは登米市迫町の佐沼(さぬま)地区で合流し、迫川を佐沼大橋で渡ったところで終点となる。

【山形県】米沢高畠線
蔵王連峰の雄大な景色が特徴

読み方:よねざわたかはたせん
起点所在地
 北側ルート:
米沢市金池(よねざわしかないけ)
 南側ルート:米沢市駅前
起点交差点名
 北側ルート:
なし(県道152号との交差点)
 南側ルート:なし(JR米沢駅東口ロータリー前の交差点)
終点所在地:東置賜郡高畠町(ひがしおきたまぐんたかはたちょう)
終点交差点名:なし(国道113号との交差点)
総延長:16.9km

 起点は2か所あり、北側ルートは米沢市営体育館や北村公園のある一角からで、南側ルートはJR米沢駅の東口ロータリー前の交差点からだ。南側ルートは国道13号と重複したあと、新羽黒川橋の西側にある交差点で北側ルートと合流する。米沢高畠線から見て東側に位置するのが、奥羽山脈の一部である蔵王連峰(ざおうれんぽう)。雄大な景観は一見の価値がある。東置賜郡高畠町に入ると、国道399号と500mほど重複。そこから分かれた500m弱の区間はまほろば通りと名付けられた商店街だ。同商店街を抜け、屋代川を渡った先で国道113号と接続して米沢高畠線は終点となる。

【福島県】沼田檜枝岐線
尾瀬沼へ北側から向かえる県道

読み方:ぬまたひのえまたせん
起点所在地:
南会津郡檜枝岐村燧ケ岳(みなみあいづぐんひのえまたむらひうちがたけ)
起点交差点名:なし(行き止まり)
終点所在地:南会津郡檜枝岐村燧ケ岳
終点交差点名:なし(国道352号との交差点)
延長(福島県内):13.1km
総延長(群馬・福島):22.2km

 観光地である尾瀬国立公園のうち、尾瀬沼に近い沼山峠休憩所までアクセスできる道路が沼田檜枝岐線だ。渋滞や違法駐車の防止、自然保護の観点から、来訪者の増える時期はマイカー規制が実施されるため、いつでも通れる道路ではない点が大きな特徴だ。なお沼田檜枝岐線は、群馬県にも存在する。どちらも尾瀬沼へ向かうための道路だが、つながっていない。それは、1970年代初頭に尾瀬保全のための観点から建設計画が中止となったからだ。建設計画では、沼田檜枝岐線は尾瀬沼の東を抜けて群馬県沼田市と福島県檜枝岐村をつなぐ県道だったことから、その名残として同じ路線番号・路線名の県道が両県にあるのである。

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続いて関東の6路線を紹介

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