2020年06月24日 10:30 掲載

ライフスタイル 無人警備・消毒ロボ「パトロ」が内閣府での消毒実験。

ロボットベンチャー企業の株式会社ZMP(以下ZMP)は6月1日、無人警備・消毒ロボ「PATORO(以下、パトロ)」の無人消毒実験を内閣府のエントランスホールにて実施した。

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JAF メディアワークス IT Media部 会田 香菜子

自動運転による無人巡回ロボは、犯人追跡能力も

無人警備・消毒ロボット「PATORO(パトロ)」は、自動運転による巡回パトロールと消毒液撒布が可能だ。

出典:株式会社ZMP

 パトロとは、ZMPが開発した自動運転により巡回パトロールを行うことができるロボットである。654×800×1089(mm)とコンパクトなボディなので、エレベーターやセキュリティゲート、スーパーマーケットなどの通路でも走行可能だ。最大速度は時速6kmだが、状況に応じた走行モードの変更機能の搭載も検討しているという。現段階ではパトロの公道の走行は法律上認められない。しかし、将来、規制緩和等により公道走行が可能となった場合には、最大時速20kmでの走行モードの実装により、コンビニ強盗などの犯人追跡や、通信機能を利用した警察や警備会社への通報機能による効果も検討できるとZMPは想定している。
 そのほか、標準仕様では、赤外線カメラによる熱検知機能、クラウドシステムと連携した360度カメラなどの機能も搭載されている。

コロナ対策の消毒ニーズも担えるか!? 無人巡回ロボの自動消毒散布実験を内閣府で実施

パトロの実証実験では、ベンチ、テーブル、エレベーターボタンなどが消毒液撒布機能によって効率よく消毒されていった。

出典:株式会社ZMP

 そんなパトロに今回、昨今の社会状況により高まった消毒ニーズに応えるために消毒液撒布機能を追加搭載し、内閣府のエントランスホールでの実証実験が行われた。新型コロナウイルス対策のひとつとして、人が往来するさまざまな施設への導入サービスも6月から開始している。
 そして、導入普及の一環として実施されたこの度の無人消毒実験。ZMPのWebサイトにて公開されている動画では、ベンチ、テーブル、エレベーターボタンなどがパトロの消毒液撒布機能によって消毒されていく様子を視聴することができる。
 消毒液を噴霧する際には、あらかじめ設定した走行ルート、消毒エリアを自動制御によって効率的にパトロが巡回する。また、人の往来がある日中の屋内においての安全面にも配慮されている。パトロに搭載されている複数のカメラやレーザーセンサーは、人や障害物を検出し回避や停止することが可能なのだ。動画内でも、人が前に立つと徐行して停車する様子が確認できた。

遠隔監視・制御システムROBO-HI(ロボハイ):カメラ画面を確認しながらコントローラーで前進後退、左右操舵、灯火類、消毒撒布機能の制御を行える。

出典:株式会社ZMP

 そしてパトロの特徴でもある自動運転だが、遠隔監視・制御システムROBO-HI(ロボハイ)を利用して、遠隔操作モードとの切り替えも可能だという。このROBO-HIを利用することで、カメラ画面を確認しながらコントローラーで前進後退、左右操舵、ヘッドライト等の灯火類、そして消毒撒布機能の制御を必要に応じて手動で行える。ZMPの広報担当者によると、「今後は警報音や回転灯等についても遠隔操作できるように、機能を追加していく計画です」とのことだ。

 今回実施された実証実験は、東京メトロ月島駅や企業施設などでも行われている。いずれの実験でも、パトロの自律走行により効率的な巡回が可能であることが実証された。1台で警備と消毒の2役というパトロは、そのコスト効果が導入検討企業からも評価されているという。
 今後はさらなる製品改善のため、ZMPでは消毒に関する専門企業の協力のもと、パトロにより撒布消毒した場合の効果についてエビデンスの取得を行っていく予定だという。

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