2019年11月29日 15:55 掲載

ライフスタイル eスポーツは想像以上にガチだった!
グランツーリスモSPORT in 茨城国体


文・大音安弘

ほとんどの選手がハンドルコントローラーでプレイするなか、標準のゲームパッドで挑む猛者の姿も。

ほとんどの選手がハンドルコントローラーでプレイするなか、標準のゲームパッドで挑む猛者の姿も。

ゲームとは思えない白熱の「少年の部」

 国体の会場となったステージには、大型モニター、ステアリングコントローラとペダル、バケットシートで構成されるグランツーリスモSPORT専用のユニットが12台設置されていた。

 少年の部は中高生が中心だが、なんと11歳の小学生も参加。ここでもeスポーツらしい世代を超えた戦いが繰り広げられることになった。彼らは個人戦に参戦し富士スピードウェイを5周する。プレイヤーが使用するマシンは、グランツーリスモSPORTに登場するレーシングカーのGr.3クラスに該当するものから自由に選択できるのだが、決勝では全員がランボルギーニ・ウラカンGT3を選択。なんと事実上のワンメイクレースとなる展開に。

 グランツーリスモは、走行中のタイヤの劣化や燃料の消費率など車種ごとにリアルな作り込みがされているが、少年の部ではマシンの消耗条件を緩和したシンプルなルールを採用。プレイヤーたちは、今回のレギュレーションで最も有利なマシンをしっかりと検証しており、それがワンメイクという結果に繋がったようだ。

 ゲームとはいえ、モニターを見つめる彼らの眼差しは、まさにレーサーそのもの。ステアリングコントローラーとペダルを丁寧に扱い、レコードラインを見事にトレースし駆け抜けていく。映像だけを見ていれば、これが少年たちによるバトルとは思えないだろう。レースが5周と短く、同スペックのマシンによるバトルとなったため、つねに接戦に。まさに白熱のバトルとなった。全国から集まった腕自慢の少年たちの中で優勝を勝ち取ったのは、愛知県代表の水野航希選手であった。

 驚いたのは、選手がオーバーテイクに成功すると、歓声が上がるほどの盛り上がりを見せるなど、観客サイドも実際のレースを見ているかのように夢中になっていたこと。モニター越しに映し出されるドライバーの表情から、ひしひしと緊張感が伝わってくる。eスポーツ、想像以上に人間味に溢れていた。

「少年の部(6歳~18歳未満)個人戦」の1位に輝いた水野航希選手(愛知県)。

「少年の部(6歳~18歳未満)個人戦」の1位に輝いた水野航希選手(愛知県)。