2019年02月21日 02:28 掲載

ライフスタイル え?これがはんだ付け? はんだ付けで作られた精巧なアートがすごい!【はんだ付けアートコンテスト2018】

NPO法人 日本はんだ付け協会(滋賀県東近江市)は1月8日、はんだごてとはんだを使って制作したアート作品の日本一を決定する「はんだ付けアートコンテスト2018」の審査結果を発表した。はんだ付けで制作したとは思えない作品の数々に驚くこと請け合いだ。

くるくら編集部 大槻 祐士

 そもそもはんだ付けとは、熱で溶かしたはんだによって金属を接合する作業のこと。一般的には、電子部品や電線などを基板と接合する作業として知られている。熱を伝えすぎて基板が焦げたり、うまく溶けずに接合できなかったりと、その難しさに四苦八苦した経験のある人も少なくないだろう。

 はんだ付け協会は、そんな難しいイメージのあるはんだ付けを、多くの人に広め、より身近に感じてもらうために、「はんだ付けアートコンテスト」を開催。6回目となる昨年は、インスタグラムにハッシュタグ「#はんだ付けアート2018」を付けて作品の写真を投稿する形で募集し、全国から19作品が集まった。はんだで作ったとは思えない、驚愕の入賞作品を見ていこう。

優勝 「鳥」 制作者:武川純也さん

今にも羽ばたきそうなトリが忠実に再現されている。

 優勝作品はタイトルの通り「鳥」をモチーフに制作された作品。トリを全体からとらえるのではなく、羽の集合体であるととらえ、全ての羽を1枚ずつ制作して接合している。羽根は、はんだ吸い取り線を軸にして直径0.12mmのスズメッキ線を並べてはんだ付けしたという。

はんだ付けで作ったとは思えない細かさ。

第2位 「はんだ魚像 銀鮎」 制作者:株式会社デンソー先端技能開発部モビリティ実験室銀鮎製作チーム

体をくねらせたアユの質感を見事に表現している。水しぶきなどもはんだで制作されているという。

 第2位は「鮎(アユ)」をモチーフに制作された作品。川から飛び上がったアユの躍動感を見事に表現している。曲がった腹部の光り方と質感は、はんだならではの鈍い光り方が上手く活かされている。細かなウロコやヒレ、頭なども本物に忠実に制作されている。

第3位 :「日本刀」制作者:明星電気株式会社 岡田光司さん

右下の写真のように、分解することができる。

 第3位は「日本刀」をモチーフに制作された作品。刀身の刃紋の鈍い光り方が「妖刀」を思わせる雰囲気。刀の「つば」や「はばき」「せっぱ」などの各パーツがそれぞれ実物のように分解できるという。しかも鞘もちゃんと穴が開いていて、刀身が納められるようになっている。はんだ付けに精通する審査員にも、どうやって作ったのか分からないという。

審査員特別賞 「トンボ」 制作者:武川純也さん

はんだごてや1円玉と比べると、その小ささがわかる。

 審査員特別賞は、優勝作品「鳥」の作者でもある武川さんの制作した「トンボ」。同作品の精巧さから、もともと予定していなかった審査員特別賞を用意したという。審査員は「今までもトンボの作品はあったが、1枚のシートととらえがちな透明な羽を、羽脈を忠実に再現して表現したことに驚いた」とコメントした。確かに、本物のトンボの羽に透けて見える羽脈はこんな感じである。網のように細かく交差した羽脈を制作した技術に脱帽だ。

 同コンテストは今年も開催され、3月1日~10月31日まで作品を募集する。応募方法は以下を参照のこと。

はんだ付けアートコンテスト2019 開催概要

応募期間:2019年3月1日~10月31日の10時まで
参加資格:不問
製作物:テーマは自由。ただし「はんだごて」と「はんだ」を使って製作すること (型を作ってはんだを流し込むなどの製法は審査対象外)。
応募方法:インスタグラムにて、ハッシュタグ「#はんだ付けアート2019」を付けて作品の写真を投稿。
結果発表:2019年11月29日