高速道路で行く! お土産県境を探してみた。 静岡「うなぎパイ」編
静岡県浜松市の代表的なお土産である「うなぎパイ」。夜のお菓子として知られるこの「うなぎパイ」の県境はどこにあるのでしょうか。東名高速を使って徹底的に調査してみました。
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三方原PA(静岡県浜松市)

ということで、浜松西インターから東名高速道路に乗り、東京に向けてPAおよびSAを調査していくことになりました。うなぎパイを販売していない店があればそこで調査終了。
ただ、僕にはある程度の勝算がありました。前回の桔梗信玄餅は本当にどこのPA/SAでも売っているイメージがありましたが、うなぎパイはそこまであちこちで売っているイメージがない。となると、本当に静岡県内でしか販売していない可能性がある。それどころか、静岡県内であっても取り扱っていない店がある可能性すらある。そうなると早々に調査終了となり帰宅できるわけです。

高速道路に入ってすぐ、さっそくひとつめのPAである三方原PAがみえてきました。さすがにここはうなぎパイのお膝元である浜松市、ここでしっかりと販売されているのは仕方がない。

pato:はいキタコレ。
編集部:どうしました?
pato:すいませんね。1つめのPAで検証終了ですわ。見てください。この三方原PA、トイレとファミマしかありません。コンビニとトイレしかないんですよ。お土産物を売るスペースがないわけです。
編集部:なるほど。
pato:ファミマにうなぎパイ売ってますか? 売っているの見たことありますか? ないでしょ。これはもうここで完全に検証終了です。

俺たちが愛したファミマの光景。完全にいつも行くファミマと同じ店内だ。ここにうなぎパイなどあろうはずがない。

なんであんだよ。しかも特設コーナーじゃねえか。

pato:さすがお膝元の浜松ですね。ファミマでもしっかりと売っていました。ただ、こういっちゃなんですけど、ちょっと在庫が少なくないですか? かなり売れてしまったのかな。
編集部:どうやらうなぎパイはかなり品薄のようですね。転売に対する注意喚起をされるくらい入手困難なケースもあるみたいです。

pato:ほんとだ。
これちょっと気になるんですけど、高速道路のPA/SAでうなぎパイを売っていない店を見つけたら検証終了ですよね。売り場があるのにすべて売り切れている、これはどうなりますか?
編集部:その場合は「売っていない」ですから検証終了ですね。
pato:シャオラ! こりゃ期待が出てきたぞ。ここまで注意喚起されるくらいなら売り切れている場所もあるはず。そこに賭けるしかない。

次のPAである「遠州豊田」に向けて車を走らせます。
pato:それにしても、この車についているナビ、めちゃくちゃ画面がデカくていいですね。持って帰れたりしないですか。
編集部:しないですね。
遠州豊田PA(静岡県磐田市)

遠州豊田パーキングエリア。後ろに「ららぽーと」がそびえ立っているけど、パーキング外の施設らしい。
pato:完全にいただきました。ここもお土産スペースがありません。お食事処とファミマがあるだけです。
編集部:でもまた、ファミマ内に特設コーナーがあるのでは?
pato:それは、うなぎパイのお膝元である浜松市だったからですよ。ここはもう磐田市になっていますから、特設コーナーまではないでしょうよ。うちの近所のファミマには特設コーナーないですもの。

店に入るまでもなくもう見えとるわ。

しかもこっちのほうが特設コーナーの扱いが良い。力が入っている。在庫も充実だ。
ここ遠州豊田PAも、まったく疑問の余地なくうなぎパイが販売されていました。さらにクルマを走らせます。

pato:これ3つ先のPAまで案内されてますけど、これぜんぶ静岡県内のPAですよね。
編集部:そうですね。
pato:静岡県、どれだけ長いんだよ……。もう静岡県内は絶対に販売しているでしょ。
編集部:それどころか9個くらい先まで静岡県ですよ。
pato:もうめちゃくちゃだろ。
小笠PA(静岡県掛川市)

pato:このPAの案内表記がカップだけのヤツって、本当にコーヒーしか売っていないとか、自動販売機だけみたいな可能性ありますからね。そうなるとけっこう期待値が上がります。

と思いきや、しっかりと土産物を販売する売店がありました。
pato:はいはい。こういう場所で売ってないはずがない。

pato:ほらね。充実のラインナップ。
編集部:だいたいいちばん目立つ場所に特設コーナーが置かれていますね。
pato:ぜんぜん関係ないですけど、ここで売っている弁当がおいしそうでした。

pato:静岡市が近づいてくるとお茶畑が増えてきますね。ここからお土産としてお茶の勢力が強くなってきて、うなぎパイを置いていない、なんてことがあれば、いや、ないな。
なぜなら、お茶とうなぎパイは同列で語れるものではないからだ。うなぎパイを食べながらお茶を飲む、それこそがあるべき姿で、家族団らんの光景だ。
うなぎパイを夜のお菓子として捉えた場合、決してお茶とは競合しない。むしろ相乗効果で売れるまでありえるから、うなぎパイとお茶が並べられていることすらありえる。うん、間違いないな。
編集部:(いつも運転しながら独りでブツブツ言ってるんだよな、この人……)

牧之原SAに到着。これだけ案内表示にアイコンが多いと入る前にかなり充実したSAだと分かるので絶対に売っている。すでに諦め半分だ。

pato:うおおおおおお、なんだこれ。
編集部:建物なにもないですね……。
SAに飛び込んだはいいものの、そこには広大な駐車スペースが広がるだけで何もない。本当にただの広大な駐車場。
pato:これ、きたでしょ! そもそも店がない! うなぎパイ売っていない! これは期待してもいいでしょ!

と思ったら、広大な駐車場スペースの隣のブロックに普通に建物がありました。
編集部:どうやらあちらは大量に停車するトラックに対応したみたいな感じですね。
pato:期待させやがって。
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